革製品のコバって何??
みなさんは「革製品のコバ面ってどこですか?」って聞かれたら、どこの部分だと思いますか?
はい、どうもBUTMUNROのクラフトマン谷本です!
今回はですね、革製品のコバ面についてお話したいと思います!
早速ですがコバ面ってどこかの正解はこちらです↓
いやぁ~めちゃくちゃ分かりやすい画像ですね!
コバ面っていうのは革の裁断面の事です。
なぜコバと言われているのかを色々調べてみたのですがこれといって確かな情報が出てきませんでしたが、一応大手の革ブランドのコラムには、
「コバは漢字で書くと木端 革の断面が木目に見えることから、木端=コバになったそうです」
と書いてありました。
うーん。
革の裁断面を見た方はそうみえるのかなぁ〜
正直な所、僕には木目には見えなくもないかなぁ
って所。
そして、革製品を作るうえで重要なことの一つがコバをどう仕上げるかです!
一枚の革からまずパーツとして革を切り出します。
その際のコバは、もちろん色はついていないですし、コーティングもされていないのでそのまま製品を作って使用すれば、コバ面は革の繊維でバサバサになります。
ちなみにコバに手を加えていない状態がこちらです↓
ここからどう仕上げていくかでその作品の雰囲気が一気に変わるわけです!
僕にとって革製品の見た目の綺麗さをグーンと上げる作業!
そして革製品の製作工程の一番の花形はコバ処理だと思っています。
コバ処理の大切さを僕の好きなロックバンドというジャンルで例えてみますね!
それでいうとリズム隊のベースですかね。
作品の寸法出しの型紙はドラム・縫製はギター・デザインや配色はヴォーカルといったところですか.......
分かりにくいですかね?
かなり斜め上の方から例えてしまいました。
全然分からないという方!
申し訳ないです。
まぁ、とりあえず重要な作業ということです!
それでは、コバ処理がとても重要な作業と語った所でBURTMUNRO流の作業手順を紹介します。
まずは、コバ処理なしで財布を組んだ時の状態です↓
この写真は重ねた革の段差が無くなるようにコバ面を削っていますが、何もコーティングなどは行っていません。
綺麗でつるつるなコバ面を作るにはまずしっかりと段差をなくす作業が欠かせないんですよ。
その為には、張り合わせた後にカッティングすれば間違い無し!
ただ、僕はそれは型紙の寸法上それはしないので0.5ミリぐらいのズレはミニルーターで削ります!
ルーターの番数はあまり細かすぎないやつ僕は黄色のやつでやってます。
そしてこの写真でも分かるようにコバ面が革の繊維でザラザラになっています。
そのザラザラ(繊維が立った状態)を専用の液を使って寝かせながら磨いていきます。
ちなみに僕は、バスコの目止め液を使用しています!
そうすればこうなります↓
えっ、色が濃くなっただけじゃないの?
とツッコまれそうですが、手触りはツルツルになりました。
そして、僕は作業の効率化と時間短縮の為にも両面テープで張り合わせしているので、少し革の層が見えています。
それを無くしたい方は、ボンドの張り合わせをおすすめします!
※ちなみに、専用の液体を使わなくても、水を付けてウエス(布)などでもコバ処理はできます。
物つくりに正解はないので作りたいものや作り手に合った物を選ぶといいと思います。
そして、BURTMUNROではここから色を乗せていきます↓
おおぉー。
一気に雰囲気がでましたね!
これも、1回塗って終わりではなくて何度も乾いてから重ね塗りしています。
ちなみに、BURTMUNROの革製品の製作は2人で行っています。
型紙や設計図と縫製は僕です。
革の切り出しや今回のテーマであるコバ処理は基本的に店長(片野坂)です。
と言っても僕もコバ処理をしないわけではないですよ〜。
ちなみに、コバ処理は職人の性格がモロに出る部分でして、正直「コバなんかお客さんは見ても分からないからこだわる必要ないよ」っていう職人さんもいます。
たしかにコバ処理は時間をかけようと思えばいくらでもかけれますし、自分との闘い的なところでもあります。
だけど、店長(片野坂)は、ずーっと一つのコバを塗ってます。
これは、本当に一人ひとりのお客様を大切にしてる証拠だなと僕は思います。
そして、このコバに時間をかけて綺麗にする事が当店の製品のクオリティの高さにも現れているのだと思います。
話をBURTMUNROのコバに戻します。
先ほどの写真のように光沢があるバージョンが当店のスタンダードなのですが、オーダーでお作りいただく場合は艶消しなるものもできます!
それがこちら↓
さっきとは全然雰囲気が変わります!
ちなみに当店でオーダーで革製品を作る場合は、レッド・ブラック・ネイビー・グリーン・ベージュの光沢VerからマットVerでコバ面の色をお選びいただけます。
カラーコバの色を塗ったものを2点ほどご紹介!
イエローのコバ色がかなりインパクトを与えますよね!
そして↓
こちらは、ブラックベースにレッドのコバ色!
もっとこだわりたい方は色を調合してオリジナルカラーも作っています!
迷いますよね~。
でも、せっかくオーダーで作るんだから隅々までお客様にはこだわっていただきますよ!
それと、コバ面というのは長年使用して頂くとひび割れや色の剥がれなどが起こる場合があります。
ですが当店では塗り直しは無料で行っております。
自分たちのハンドメイドアイテムを使っていただくのでメンテナンスにはお金は取りません!!
以上BURTMUNROのコバについてでしたが、実はコバの作業はまだまだ奥が深いです。
「ヘリ返し」や「磨き」とかとか。
また、このブログで紹介できたらと思います。
それでは、また次回のブログで!
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バートマンロー北堀江店
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